function.php用のコードを手軽に管理できる「Code Snippets」の使い方

function.php用のコードを手軽に管理できる「Code Snippets」の使い方ブログカスタマイズ

WordPressをカスタマイズする際、function.phpを編集することがあります。

大抵はインターネットで検索してコピペするだけですが、次のような点で敷居が高いと避けられがちです。

function.phpが避けられがちな理由
  1. 子テーマを用意する必要がある
  2. FTPによる操作を推奨される
  3. コードの管理が大変
  4. エラーになると画面が動かなくなる

今回紹介するプラグイン「Code Snippets」は、1~4を解消することができます。

そらしど
そらしど

WordPressテーマの種類で手順が変わらないのもポイントが高いです。

広告
そらしど

本業はWebプログラマー。
Cocoonのデザインをカスタマイズやブログノウハウを紹介しています。
気まぐれに遊べるおもちゃも作ってます。
リクエストは無料なので、気軽に投稿してください!
趣味はお昼寝です。
詳しいプロフィールはこちら

フォロー

プラグイン「Code Snippets」とは

function.phpにコードを追記した場合と同じ役割をするプラグインです。

動作はfunction.phpに追記した場合と変わりませんが、以下のようなメリット・デメリットがあります。

Code Snippetsを使うメリット
  • function.phpのためだけに子テーマを用意する必要がない
  • FTPを操作する知識が不要
  • 追加したコードの管理を感覚的にできる
  • 簡単なエラーチェックをしてくれる
  • WordPressテーマに依存しない
Code Snippetsを使うデメリット
  • 公式ページに日本語訳がない(2022/4/11時点)
  • アップデートされなくなる可能性がある
  • WordPressテーマ等のフォーラムではサポート対象外

メリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット:function.phpのためだけに子テーマを用意する必要がない

function.phpを編集する場合は子テーマを利用します。

WordPressテーマ公式で配布している場合もありますが、自力で作成が必要なWordPressテーマもあります。

Code SnippetsはWordPress管理画面で編集できます

function.phpをCode Snippetsで代用すれば、子テーマが必要になるケースは減ります。

メリット:FTPを操作する知識が不要

function.phpはWordPressのテーマエディタで編集することができます。

しかし失敗すると動かなくなることがあるので、FTPでバックアップを作成しつつ更新することが推奨されます。

FTP操作はサーバーについて詳しい方でないと敷居が高いと感じることが多いです。

Code SnippetsはWordPress管理画面の設定画面でON/OFF切り替えができるため、FTP操作は不要になります。

メリット:追加したコードの管理を感覚的にできる

function.phpはテキストベースで全てのコードをべた書きします。

久しぶりにファイルを開くと、どの範囲が何のために追加したコードなのか分からなくなってしまうことがあります。

Code Snippetsは投稿一覧画面のように目的ごとに処理を分けて一覧化できます。

コードの範囲も目的も明確化されて管理しやすくなります。

また、Code Snippetsは有効化・無効化も手軽です。

function.phpは追加したコードにコメントアウトを追記する必要があります。

コードを編集する必要があるため、失敗するとサイトが動かなくなります。敷居が高いと感じる方もいるかと思います。

Code Snippetsはプラグインの有効化・無効化と同じようにクリック一つで設定できます

そらしど
そらしど

WordPressユーザーに馴染みがある操作と似ているため、敷居が下がるのではないでしょうか。

メリット:簡単なエラーチェックをしてくれる

function.phpはエラーになると画面が動かなくなります。

原因の大半はコードの記述ルール違反ですが、テキストエディタではなかなか気づけません。

Code Snippetsは記述ルールの簡単なチェックをしてくれるので、画面が動かなくなる事象をある程度回避できます。

チェックエラーの例

保存するときに以下のような画面になります。

以下翻訳

Don’t Panic
保存しようとしているコード・スニペットは、14行目で致命的なエラーを発生させました。

構文エラー, 予期しないファイルの終了
以前のバージョンのスニペットに変更はなく、このサイトの他の部分も以前と同じように正常に機能するはずです。

ブラウザの戻るボタンで前のページに戻り、コードエラーの修正を試みてください。ご希望であれば、このページを閉じて、今行った変更を破棄することができます。このサイトに変更が加えられることはありません。

DeepL翻訳:世界一高精度な翻訳ツール
そらしど
そらしど

エラーを出すために、元々動いていたコードから14行目のセミコロンを削除してみたのですが、しっかり指摘されています。

なお、エラー画面が出た時点でWordPressからもメールが来るようです。

メリット:WordPressテーマに依存しない

function.phpはWordPressテーマの子テーマに記述するため、テーマを変更すると処理が反映されなくなります。

テーマを頻繁に変更するサイトや、ページによって使い分けるサイトでは不便に感じることがあります。

Code SnippetsはWordPressテーマとは別に管理されるため、これらの状況でも変わらず処理します。

デメリット:公式ページに日本語訳がない

WordPressのプラグイン公式ページに日本語の翻訳が用意されていません。

分からないことがある場合は公式ページを翻訳するか、インターネット検索で解説しているサイトを探す必要があります。

そらしど
そらしど

文章を翻訳する場合、個人的にはDeepLというサイトがお気に入りです。

デメリット:アップデートされなくなる可能性がある

プラグインに限った話ではありませんが、便利で人気なツールでもアップデートが終了してしまうことがあります。

アップデートが終了してしまうとうまく動かなくなったり、セキュリティの面で危険になったりします。

WordPressテーマのfunction.phpに書いている状況より、マイナーなプラグインに書いている場合のほうが、移行に手間取るでしょう。

デメリット:WordPressテーマ等のフォーラムではサポート対象外

function.phpの書き方等をサポートしてもらえるかはWordPressテーマにもよりますが、プラグインは対応してもらえません、

広告

Code Snippetsの使い方

解決方法

このプラグインでよく使う操作方法を紹介します。

コードの追加・編集・有効化の前にバックアップを取得しておくと安心です。

プラグインのインストール・有効化

WordPress管理画面のサイドバー(左にあるメニュー)にあるプラグインから新規追加を選択します。

画面遷移

WordPress管理画面→プラグイン→新規追加

「Code Snippets」で検索し、「今すぐインストール」→「有効化」の順にボタンを押します。

WordPress管理画面のサイドバー(左にあるメニュー)に「Snippets」が追加されます。

コードを追加する

WordPress管理画面のサイドバーの「Snippets」から「Add New」を選択します。

画面遷移

WordPress管理画面→Snippets→Add New

入力項目の内容
Add New Snippets
必須。一覧に表示されるタイトル。
Code
必須。追加するコードを入力。
Description
任意。コメントや説明文を入力。リンクや装飾ができる。
Tags
任意。タグで管理したい場合に入力。
Scope
基本的に「Run Snippet everywhere」を選択。
Run snippet everywhere
スニペットをどこでも実行
Only run in administration area
管理領域でのみ実行
Only run on site front-end
サイトのフロントエンドでのみ実行
Only run once
一度だけ実行

コードを有効化・無効化する

コードは追加した時点で有効化されます。(デフォルト設定の場合)

切り替えたい場合は一覧画面の処理名左にあるボタンを押します。

サイトにアクセスできない場合

追加したコードはDB(データベース)に保存されています。復旧するにはDBのデータを削除するのが一番です。

DB操作は契約しているサーバーによって変わるため、割愛します。

「wp_snippets」テーブルのnameが削除したい一覧タイトルと一致する行を削除してください。

リカバリーモードやFTP操作でプラグインを削除することでも回復しますが、プラグインを再インストールするとまたアクセスできなくなります。

設定

デフォルトのままで問題ありません。

コードの保存と同時に処理を有効化したい場合

「Settings」から「Activate by Default」にチェックを入れます。

エディタをダークモードにしたい場合

Code Editor→Themeで「Pastel On Dark」を選択

設定を変更した場合は「変更を保存」ボタンを押すと反映されます。

まとめ

WordPressのプラグイン「Code Snippets」を使うメリットやデメリットと簡単な使い方を紹介しました。

感覚的な操作ができるだけでなく、エラーチェックまでしてくれるため、PHP初心者から慣れている方までおすすめできるプラグインです。

この記事を読んでWordPressのカスタマイズがより気軽になれば幸いです。

分からないことや質問があれば下記から気軽に連絡ください。

そらしど
そらしど

最後まで読んでいただきありがとうございました。


WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。[第3版]

関連のおすすめ記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました