NASの容量圧迫はtrashboxが原因?不要なファイルとその一括削除方法

NASの容量圧迫はtrashboxが原因?不要なファイルとその一括削除方法パソコン知識

会社の共有ディレクトリとしてNASを使っていることがあると思いますが、長期間使っていると容量がいっぱいになってしまうことがあります。

NASの容量に空きが無くなりそうだから不要なファイルを消してください。

そらしど
そらしど

しょうがないなぁ…

~数ヵ月後~

NASの容量に空きが無くなりそうだから不要なファイルを消してください。

そらしど
そらしど

もう消せるファイルないよ!

こんな時に疑うべきはNASのtrashboxです。

trashboxだけで数百GB占有していることもあります。

しかしtrashboxにある全てのファイルを削除してしまうのも気が引けてしまいますよね。

今回はNASのtrashboxにある消していいファイルとそのファイルを一括で削除する方法を紹介します。

本当は必要なファイルを断腸思いで削除する前に確認しましょう!

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そらしど

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NASとtrashboxとは

サーバー

当記事で取り上げるNASはデータ保存用のファイルサーバです。

ネットワークアタッチトストレージ(network attached storage)の略称です。

複数人でネットワークを通じて一つのサーバにファイルを管理することができます。

NASにはごみ箱機能を設定できます。イメージは普段使っているパソコンのごみ箱と同じです。

設定するとサーバ上のファイルを削除したときにtrashboxにファイルを移動します。

誤ってファイルを削除してしまった場合にサルベージできるメリットがあります。

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trashboxが容量を圧迫する原因

大量のごみ袋

万が一の時に助けてもらうことができるtrashboxですが、NASの容量を圧迫してしまうというリスクがあります。

次の主な原因です。

NASの容量を圧迫してしまう原因
  • 自動でクリーンアップされない
  • 圧縮せず移動する
  • 手動でクリーンアップする人は少ない
  • テンポラリーファイルが自動で削除されない

trashboxは自動でクリーンアップされない

NASはtrashbox内ファイルを自動で削除できません。(できるNASもあるかも)

Windowsパソコンのディスククリーンアップのように不要ファイルを削除する機能もありません。

そのため、本当に不要なファイルは手動でtrashboxから削除する必要があります

圧縮せず移動する

ファイルは圧縮されることなく移動されるため、通常のフォルダでファイルを削除しても容量は空きません

これはwindowsパソコンのごみ箱も同じです。

容量を空けるために圧縮して元ファイルを削除した場合、trashboxに移動した元ファイルを消さなければむしろ使用容量は増えてしまいます

手動でクリーンアップする人は少ない

trashboxを利用していてもファイルを削除する時は「このファイルを完全に削除しますか?」と聞いてくるため、大抵の利用者は完全に削除したと考えます

そのためtrashboxのクリーンアップを行わず、削除したと思ったファイルはtrashboxに残り続けます

そもそもtrashboxの存在を知らない方もいるかと思います。その場合は定期的なクリーンアップも行われないでしょう。

テンポラリーファイルが自動で削除されない

テンポラリーファイルは、ファイルを開いたり保存したりするときにできるファイルです。

これらはファイルに特定の操作をするたびに作成されます。そのため大量に作成されやすく、容量を圧迫する原因になりやすいです。

windowsパソコンでは大体のテンポラリーファイルを削除してくれますが、trashboxは自動で削除されず全て残ります

trashboxから削除していいファイル

ごみの焼却

今後絶対に使わないファイルとテンポラリーファイルは削除してしまって構いません。

特にテンポラリーファイルはtrashboxに移動して来た時点で不要なファイルのはずです。

テンポラリーファイルは特に次のファイルを削除しましょう。

削除してもよいテンポラリーファイルの特徴
  • 拡張子がtmpのファイル
  • ファイル名に~$がついているファイル

今後絶対に使わないファイルを削除するときはtrashboxも削除するように心がけましょう。

trashboxを定期的にクリーンアップするのも良いです。

ただし、他人も使っているファイルは個人の判断で削除しないほうが良いです。

拡張子がtmpのファイル

拡張子がtmpのファイルはExcel等のファイルを保存する時に作られます

ファイルサイズ(容量)は開いている元ファイルと同じです。

拡張子を元ファイルの拡張子と同じものに修正するとサルベージできることがあります。

ファイルを保存するたびに作られるため、こまめに保存していると大量に作成され容量を圧迫します。

ファイル名に~$がついているファイル

ファイル名に~$がついているファイルはチルダドルファイルといいます。

Excel等のファイルを開いている時に作られます

ファイルサイズは小さいのですが、ファイルを開くたびに作成されるので大量に作成されます。

Copy #1 of ~$
Copy #2 of ~$

の様に数字をカウントアップして増えていきます。

trashboxからテンポラリーファイルを一括で削除する方法

トラクターに乗る人

テンポラリーファイルは集団で作業していると1日で数百ファイル以上作成されます。

これらを手動で一つ一つ削除するのは大変です。できれば一括で削除したいですよね。

テンポラリーファイルを一括で削除するには次の方法があります。

テンポラリーファイルを一括で削除する方法
  • エクスプローラーの検索機能から削除
  • コマンドプロンプトでコマンドを使用して削除

エクスプローラーの検索機能から削除

エクスプローラーに標準で備わっている検索機能を使って不要なファイルを検索・削除します。

メリットは検索結果を見ることができることです。

万が一消したくないファイルがあった場合は除外することができます。

デメリットは検索結果を表示するため、時間がかかります。

削除手順
  • STEP1
    エクスプローラーを開いてtrashboxのディレクトリに移動
  • STEP2
    Ctrl+Fで検索機能を呼び出す。
  • STEP3
    次の文字列をそれぞれ検索する
    • ~=”.tmp”
    • ~=”Copy #” AND ~=”of ~$”
  • STEP4
    検索結果をCtrl+Aで全て選択し、deleteボタンで削除する

検索条件を簡単に解説します。

“”は完全一致検索です。表記ゆれ等で余計なファイルを検索したくない場合に使います。

大文字小文字は無視します。今回の場合は.TMPも検索結果に表示されます。

~=はチルダイコールといいます。特殊文字な文字を検索する場合に使います。

今回の場合は.#$が該当します。

付けないとTMPという名前のフォルダも検索結果に表示されてしまいます。

ANDは両方の条件を満たす場合を検索します。

大文字で入力してください。小文字でandと入力すると文字列として検索します。

コマンドプロンプトでコマンドを使用して削除

windowsパソコンに標準で備わっているコマンドプロンプトを使用します。

コマンドは複数かける必要があるため、バッチを作成すると便利です。

メリットは手軽なことです。バッチを起動するだけで完了します。

定期的に行う場合はタスクスケジューラを使えばさらに楽になります。

デメリットは何を削除したのか確認が困難なことです。

こちらの手順は次の記事で紹介しています。

まとめ

NASの容量がいっぱいになったときに削除すべきtrashboxのファイルと一括削除の方法を紹介しました。

削除すべきファイル
  • 今後絶対に使わないファイル:手動で削除。定期的に確認すると良い
  • 拡張子がtmpのファイル:一括で削除。サイズが重くこまめに保存すると大量発生しやすい。
  • ファイル名に~$がついているファイル:一括で削除。サイズは軽いが大量発生しやすい。
一括で削除する方法
  • エクスプローラーの検索機能を使う:遅くて手順が多いが削除対象を確認できる
  • コマンドプロンプトを使う:速くて楽だが削除対象が確認できない

分からないことや質問があれば下記から気軽に連絡ください。

そらしど
そらしど

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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