家探しや部屋探しで人気なこだわりポイントに日当たりの良さがあります。
日当たりの良い部屋を探すのであれば、南向きや2階以上が条件になってきます。
私も日当たりを求めて今は南西向きの角部屋に住んでいます。しかも2階建ての2階です。
最上階の南西向きはもちろん日当たりが良く気持ちが良いのですが、住む前には考えていなかったメリットやデメリットがありました。
今回はそんな南西向きのメリットとデメリット、1階と2階以上でどう変わるのかを日当たりに着目して解説します。
南西向きとは
当ブログをはじめ部屋探しで「南西向き」というと、大きな窓が南側と西側にある部屋を指します。
マンションやアパートなどの集合住宅で多いのは、ハチの巣のように上下左右と密集した構造になっています。
こういった住宅は大きな窓は出入口の反対側に1カ所しかない場合が多いです。
集合住宅の南西向きとは角部屋で窓が2カ所ある場合を指します。
大人気の南向きに西向きまでついておトクに感じますね。
確かに良いことも多いのですが、いくつか考慮すべき点もあります。
窓の方角と日当たりの関係
窓の方角ごとに日の当たり度合いは大きく変わります。
次の表は方角と日の当たり具合を表しています。
午前 | 午後 | 夏 | 冬 | |
---|---|---|---|---|
西向き | × | ◎ | ◎ | △ |
南向き | ○ | ○ | △ | ◎ |
表には季節ごとの日当たりも載せています。夏と冬では日差しの角度が変わるため、日当たりの良さが変わります。
南西向きのメリットとデメリット
南西向きの部屋はメリットもありますがデメリットもあります。
日中ため込んだ熱が夜まで残る
直射日光を浴びた部屋の外壁は熱をため込みます。この熱はじわじわと部屋の内部まで浸透します。
角部屋のため、壁に直接あたった日差しの熱が長時間籠ります。良い意味でも悪い意味でも日中ため込んだ熱気が夜まで残ります。
12月は日差しで寒さが緩和され、夜は壁などにため込んだ熱でほんのり暖かいです。
寒さに強い方であれば他の月と電気代がほとんど変わらなくなります。私は着込んで靴下とスリッパをはいていれば暖房要らずです。
逆に8月は深夜になっても外気と比べて室内が暑いです。熱中症にならないためにもエアコンが必須になるでしょう。
扇風機や冷感グッズで緩和はできますが、体調を崩したら電気代以上にお金がかかってしまいます。無理だけはしないでください。
部屋干しに最適
日照時間が長いのに加え、窓が二つあることで風通しも良いです。湿気がこもりにくいので部屋干ししたい方にはおススメです。
風に飛ばされるのが心配なものや外に干すことに抵抗がある洗濯物も部屋干しでしっかり乾きます。
ただし注意点もあります。
湿気がこもりにくいといっても完璧ではありません。季節や天候によっては除湿器や扇風機、換気扇などを使わないと室内の湿度が上がりすぎてしまいます。
室内の湿度が高いと洗濯物が乾きにくいだけではなく、家具や道具が劣化したりカビが生えてしまいます。
エアコンの室外機が劣化しやすい
南西向きの部屋は他の方角の部屋と違い、室外機に直射日光が当たります。
というのも他の部屋はベランダに隣のベランダと隔てる柵があります。南西向きは角部屋のため、その柵がないのです。
洗濯物が乾きやすいですが、室外機は熱に弱いので劣化が早まります。
対策は室外機カバーをつけることです。この時室外機に密着しすぎるとそれはそれで熱がこもるので少し離して設置してください。
マンションやアパートによっては次のような簡易的なものしか設置できない場合があります。
南西向きのメリットと活かす
メリットはそれだけでも嬉しいですが、さらに最大限活かす裏ワザを紹介します。
電気プランを見直す
電気会社のプランの中には日中の電気代を高くする代わりに夜の電気代を安くするプランがあります。
日中は外出する一人暮らしで日中外出している方に人気のプランですが、南西向きの部屋にも相性が良いです。
南西向きの部屋は日中は明るく、電気をつける機会が少ないです。夏以外は日中の温度も快適なので、空調を使う機会も少ないです。
夜はさすがに暗いので電気をつけるので電気の使用量は増えます。
そのため日中は電気の消費が少ないため上記プランと相性がいいのです。
生活リズムが合う場合は一緒に検討してみてはどうでしょうか。
例えばHIS電気は選んだ時間帯2時間を毎日無料にできるプランがあります。
部屋干しで冬の加湿器の替わりに
冬は乾燥が厳しいので加湿器を使う方もいるのではないでしょうか。使っていない場合も気になっている方はいると思います。
冬に洗濯物を部屋干しすると部屋の湿度が上がります。部屋の乾燥対策になりますし、加湿器を使う方には電気代の節約にもなります。
南西向きのデメリットを対策する
デメリットは完全に除去することは難しいです。しかし対策することで緩和することは可能です。
夏の暑さ対策
エアコンが一番の対策になりますが、電気代が高いのがネックです。
そこでエアコン以外の対策を紹介します。
見た目は普通のカーテンですが、太陽光を一部反射する効果があります。
遮熱以外にも、遮光など様々な効果がついてるものがあるので、ご自身に合うものを探しましょう。
明るさを保ちたい場合はレースのカーテンがおススメです。
レースは外から見えにくい仕様を選びましょう。実際試してみると中から外は見えるのに外から中はほとんど見えません。
窓に直接貼るフィルムです。カーテンのデザインをこだわりたい方やカーテンを取り付けられない窓におススメです。
使い捨てなので、汚れや傷に注意です。
お部屋によって窓の大きさが違うかもしれないので、固定サイズよりサイズを指定できる商品の方が間違いないです。
持ち歩けるサイズの扇風機です。名前にハンディとついていますが、首にかけたり腰につけることができる扇風機もあります。
家事や外出、デスクワークなど場面に合わせて使えるものを選ぶと便利です。
1階と2階で日当たりの違いは
階層と日当たりに直接的な違いはありません。
しかし、1階の場合は近くの塀や他の家屋で日当たりが遮られてしまう可能性があります。
日当たりを条件に探すときに2階以上が人気なのはこのような理由があるからです。
2階以上でも最上階は少し注意が必要です。
上記日中ため込んだ熱が夜まで残るの通り、直射日光を浴びる壁があると部屋が暑くなります。
最上階は屋根も直射日光を受けるのでその分熱が籠り暑くなってしまいます。
まとめ
南西向きの部屋についてメリットとデメリットを紹介しました。
- 日中ずっと明るい→昼高くて夜安い電気プランと相性がいい
- 日当たりと換気が良い→部屋干しができる→冬の乾燥対策になる
- 夏は暑い→遮熱カーテンや遮熱フィルム、扇風機を活用する
- エアコンの室外機が壊れやすい→カバーなどで直射日光を避ける
- 1階は塀や建物の陰になりやすい
- 最上階は屋根からも日差しの熱が浸透してくる
今回は日差し着目して紹介しました。部屋の条件はトレードオフで、個人の優先順位で他の条件と合わせて自分に合った部屋探しをしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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